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コラム

六段受験後記

2018.06.30

 自分勝手に投稿しておりました六段受験記も、これで締めくくります。
 これまで読んでいただいていた皆様(ほとんどいないと思いますが)、まことに有難うございました。

六段受験後記
 今回、六段受験の練習をしているうちに気づいたのは、あちこちの身体の衰え。
 五段を受けた43歳からの10年間では、気がつかないうちに体が動かなくなっているのも当然と言えば当然。
① 左への運歩が号令に反応できない
② 横転より起き上がりがぎこちない
③ 左順蹴の蹴り返しができない
④ 受身で目が回る
 自覚できる衰えは練習を繰り返し、ゆっくりでいいから正確に行なうことでカバーしようと対策を講じたが、これが今回の特昇受験での一番の収穫だった。
 また、受身で目が回るのは三半規管が衰えているからだとわかり、朝夕にでんぐり返しを繰り返したが、これだけでかなり回復する。
 事前に提出した論文の評価が「優」だったことからテンションが上がり、ほど良い緊張感の中で試験を迎えることができた。
 道院の皆さんに全面的に協力いただき、250の技を繰り返し徹底的に練習。周りの方たちの支えがあって合格できた六段だと思う。
 科目では、どれかは必ず出ると予想していた二段抜・巻込小手・諸手切返投・押受巻投・送片手投(両手片手投)・上受逆手投がどれも出ず、やや拍子抜け。
 中村先生たちにお会いしたり、斉藤さんと話せたこともあるのだろうが、いつも試験当日に感じる強烈な緊張もなく、終始落ち着いていられたのは自分でも不思議だった。
 内容は自分なりに満足のいくものであり、消化不良だった五段の時に比べ、素直に合格を喜ぶことができる今回の特昇であった。
 さて、次は4年後の准範士の認証に向け、少しずつ準備を始めていこう。

十八代 河原井敦