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コラム

私の2024年ラストはこの感じで3

2025.03.27

さて、永らく放置されたこのシリーズも完結させようと
思い立ちました。待ってくれている人の有無は知りませんが、
もう春になってしまったので。

刑事の取り調べを受けるにあたり、ノープランで行く程
私はマヌケではありません。これまでの経緯を時系列で
綺麗にまとめて相手側の非を論理的に「見える化」してあげます。
何故こんなことをするのか。調書のフォーマットが簡単に
言うと「(出来の悪い)小学生の作文」でしかないからです。
「私はDD/MM hh:mm 頃、◯◯でXX をしていましたが、
この時△ △が⬜︎ ⬜︎ であったためでした。」という感じで、
口語体のこの調子で延々と続きます。なるべく本人が喋った
そのままの雰囲気を伝えるためかと思います。

出来上がった文書は読んでいてとてもストレスを感じます。
全然頭に入ってきません。警察はよくこんな文書でやって
られるな、アタマ悪いな…と辟易します。
所謂キャリアもこんな(くだらない)のを頻繁に読むんでしょうか。
読み返しや確認をしたい部分の検索性も低いです。
オマケに冗長/稚拙な表現部分、誤字、脱字もあって内心の
イライラが止まりません。
そんな私の思考をよそに、刑事は軽快にタッチタイピングで
仕上げて行きます。
お前の作文能力とその(必要以上に)大きな打鍵音どうにか
しろやタコスケ! などと考えながら素直に「供述」する私。
世の中には、そのあまりの打鍵力で不快感を与える人が
たまにいます。完成した「駄作」のプリントアウトを内容
確認して印鑑をつきました。

最終的には、自分で時間かけて練りに練り上げたドキュメント
を出せば、警察も捜査資料としてファイリングせざるを得ません。
何もしないよりは遥かにいいと思います。
もちろん我田引水な内容ではありませんので、無下にはされません。

こう考えるのは、実は私には「実績」があるからです。
ここから回想に突入します。

以前、コロナが始まって3密がどうこう言われていた頃、
TKR 沢署のネズミ捕りにまんまと引っかかったことが
あります。スピード違反2点でした。
違反切符にサインして帰宅した後も、悔しくて眠れませんでした。

PC を起動して、記憶のある内に当時の状況を全て文書化しました。
こと記憶力に関しては全然自信がない私ですが、その状況を改めて
想起/分析するとツッコミどころを多数列挙できました。

隠れていた警官が道に躍り出て、旗をヒラヒラながら停車させ
られました。この時の格好が、何故か工事現場の土方みたいに
見えたため、犯罪者が出てきて自分は襲われるのかとミスリード
された。旗も裏返っていて「止まれ」が視認不可で状況が分から
ない等の「落ち度」を幾つも指摘しました。
警官4人くらいが運転席の私に寄ってきて威圧しました。
これはハナから喧嘩腰で大声出した私に対し、マニュアル通りの
行動を取ったのかと思いますが、3密が盛んに叫ばれている
ご時世に何をしているのかと格好の的にできました。
「問題山積の杜撰な取り締まり」であったことを、極めて明確
かつ丹念にまとめ、交通課の怠慢ぶりを全力で糾弾しました。
その文書は「襟を正せ」で締め括りました。

異議申立ての窓口での手続中もデカい声で交通課が怠慢、杜撰、
ボンクラの集まりだと責め立てました。
パーテーションの向こうに座っている交通課員に良く聴こえるように。

何なら出頭の際、署内案内図に視線をチラとしただけで
声掛けしてきた(親切な)警官を睨みながら怒声で追い払いました。
当時はそのくらい怒りが収まりませんでした。

言いたい文句を全力で出し切って、TKR 沢署に手間も時間も
取らせたのでこれで一矢報いた、仇は討ったと自分に言い聞かせて
その日は帰りました。

後日、自分の違反履歴の郵便物を見たらその2点は消えていました。
自分で手続しておいて何ですが、ホントに消せるのかと驚きました。
もう一個同様の「実績」があった気がしますが、今は思い出せません。

そういう成功体験があるため文書作成にも力が入りました。

取り調べでは、親、弟の名前、職業、現住所まで訊かれました。
そんなことまで訊くかと屈辱を覚える程でした。
格闘技の経験も訊かれました。大学の部活の話もしました。
自分の汗で水溜りができた(夏合宿)とか、「先輩、自分はここで
死ぬんでありますか?」の話もしました。

うろ覚えですが、当時(30年以上前)の教本には以下の一文がありました。
「少林寺は単なる武道や格闘技ではない。」
世間では格闘技や武道だろうけど、この文をどう取るかで
経験の有無の回答は変わってくると言ってみたところ、
刑事は「じゃあ少林寺は何なんですか?」と発問。
私「宗門の行です。」と回答。
刑事「はぁ…」ここで会話は打ち切られました。

最後は唾液(DNA)と指紋も丁寧に全部取られました。屈辱でした。
過去の「余罪」は出ないとは思うんですが…

担当刑事は、この日初対面でしたが、流石に髪掴んでデスク
ライト当てて「さっさと吐け!」的なことはありませんでした。
半分世間話的な雰囲気でした。
コーモリデカはこの日非番だそうで良かったです。
偉そうにされたら、私もキレたかも知れません。

書類送検されると次は検事の聴取に臨みます(続く)。