お薦めの副業と些末なピンチの件2/2

何だろうと思って振り向くと、ちんちくりんの
男が立って凄んでいました。
そういえばさっき着車したとき、気さくな感じで
話しかけてきた小男でした。
同じ金額なら配達件数も荷物も少ない方がいいと
思うのは誰しも同じです。それが0件ならベストで、
小賢しいですが、いつもそれを狙っているのが私です。
実際、結構うまくいきます。その時は通常の半分程度の
件数にできました。

で、私の件数に探りを入れてきたのがその男でした。
面識もないドライバーに世間話を装って、つまらん
ことを訊きたがるこいつがなんとなく気に食わなかった
ので、「忘れた」とだけ答えてスルーしていました。

その後、棚の荷物をピックして行きます。一回掴んだ
バッグが自分の荷物でないと分かったので、戻そうと
しましたが、しづらかったので20Cm ずれた所に置き
ました。それを見てさっきのそいつが完璧な位置に
戻せと怒ってきたわけです。%密林%社のシステム上、
何の実害もありませんので、アタマワルッ!と思いました。
「もう完全にブチギレました」感を出してきますが、
こっちは「ふ〜ん。で?」感を出して、他に何の反応も
示さずじっと見つめていました。当然謝る気なんて0です。
ただ落ち着いて黙って見ている私に気づいて、「何か
言えよコラ!」となりますが、私は台車をガラガラ
押して横を素通りします。
逆上して胸ぐら掴むとか、パンチ撃ってくれば面白いと
少し期待しましたが、捨て台詞のみで残念でした。
ただ、ここで応じるのはあまり得策ではありません。
ケンカ関連は、アマゾンのドライバー資格を失う
リスクがあります。収入の柱なのでとても大事です。
ただ着車するだけでお金を頂ける機会を失いたくは
ありません。

かと言って、これで済ますのも癪です。こっそりと
敵のクルマを撮影して、経緯を詳細にまとめて
アマゾンのサポートにメールで報告しました。
翌日には電話があり、細かく事情を聴取されました。
これで一丁上がりです。

「他ドライバーへの暴言」という履歴を付けて
あげました。これは本人にも通知が行くので、
一矢報いた形にはなります。
次にお会いするのが楽しみです。

ということで、サラリーマンも土日限定
とかでやれば悪くはない副業のご紹介でした。
25代 カワハラ