最近の中学事情レポート3(便器破壊編)

今、小中学校では先生が生徒を呼ぶときは、さん付けみたいです。男の子だから
「君」とかではなく、統一的に「さん」です。ジェンダーレスとかそういう関係
でしょうか。「男だから」とか「女らしく」みたいな発言もできません。しないですが。
今更のことですが、私の時代からは大きく変わったのだと痛感しています。昔で言う
ところの「不良」なんかはどう対処するのでしょうか。とんでもないワルがいても、
先生はさん付け呼びの弱腰対応になる構図が浮かびます。

私が中学校に入学して、校舎1F の、人が寄り付かないトイレの掃除に回されたときの
ことを今でも覚えています。大用のボックスの木の扉は破壊され、外れかかって斜めに。
真っ黒い雑巾やゴミ、へし折られた自在ホウキ等が便器の内外に散乱。和式便器も破壊。
打棒で垂直に打ち下ろしたかのような破損状況。
当時の私は、「打棒」の存在をまだ知らないのですが。
あの名作ドラマ「スクールウォーズ」のオープニング/初期の感じがリアルに眼前に
ありました。当時JK 役だった伊藤かずえの「滝沢先生ですね。『馬上』から
失礼します。」というセリフは、インパクトありすぎて未だ忘れられません。
話それました。
この破壊状況を見た当時の私は、漏らしやすい体質も相まって、中学生活が速攻で
終わったなと嘆息しました。岩中には、どんだけ凶暴な上級生がいるのかと
恐れ慄きました。こんなことすれば自分だって大の時困るのに。頭悪いのか？
幸いにも校舎内でバット振り回すとか、そういう輩に遭遇することはなかったです。

つまりこういう時代ですから、当時の体育教師なんかは生徒を(気軽に)マジビンタ
とかしていました。毎週(月)の朝礼後の頭髪チェックで、眉や耳に髪がかかっている
連中を並ばせて端から順にビンタしていきましたが、現代なら新聞沙汰でしょうか。
その後文京高校に進学した私ですが、そこでは、誤ってヘリを墜落させて自衛隊
クビという経歴の体育教師がいました。

今は、セクハラとか色々ある関係で、生徒の頭や肩をポンと叩くなとか
(ケンカを止める際でも)とにかく体に触れるなとマニュアル化されています。
こんな中で先生をしていると、どんなストレスを感じるのでしょうか。

約30年前、とにかく出来の悪い中1クラスで数学の授業をしていました。
カ「−5 を引く! これの反対は何よ。はいワタナベ!」と指名しました。
長考… え、マジで？
長考… は？ 今考える時間要る? 早く何か言えや!

ワ「… +5 を……『押す』?」
ふざけている訳でなく、カオは本気でした。真顔に衝撃を受ける私。
カ「タコヤロー! テメェ今数学の時間だよなァ? 5 を『押す』って何だよ!」
とキレました。結構ピリピリした雰囲気の中、言っちゃってくれちゃいました。
国語の先生(カラテ系)に至っては、このクラスで椅子を投げたとか聞きました。
流石にそれはやりすぎと(当時の)私も節句絶句。今ならと言うか当時でも
とんでもない話です。
因みにこのカラテ男、授業中の生徒の私語に怒って教室のドアを突いたら、
打ち抜いてしまい、そのまま抜けなくなり、左手をドアに挿(刺)したまま
授業したことがあるそうです。は?

25代 カワハラ(続く)