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コラム

私の2020年ラストはこの感じで1

2020.12.29

昨日は、ある意味私の人生の転機となる日でした。
それは自分が免許を取得してからの4年間で、最強の
衝撃を受けたからです。

埼玉県から葛飾へ向かう土手沿いの道を走行して
いました。すぐ後ろには、シルバーのバン。
しばらく普通に巡航していましたが、何か車間を
詰め出しました。
「ん… これが(世に聞く、かの有名な)煽り運転か?」
繊細な神経の私は、常にミラーで後続車の
位置取りを伺ってしまう小心者。

完全に煽りと判定した後は、直ちに道を譲…

らずに40と書いてある標識を探します。そして
おもむろに速度を60から(法定通りの)40にセット
し直します。
その後は、(今流行りの)全集中でブロックの呼吸
「壱の型・完璧な鉄壁」に遷移します。
でも何で、バンが急に車間を詰め出したのか原因を
探ります。もちろんブロックも抜かりなしです。
どうやらその後ろのグレーの「輩」の乗用車に
せっつかれている様です。ただ、残念ながら私には、
(一般道では)煽られて道を譲った経験に乏しく、逆に
益々ブロックに力を入れてしまう程の腕前です。
今回も一旦落ち着いて様子を見ました。
ヤカラは車体を半分ずらかして(私の)サイドミラーに
映りたいようです。目的は何だろう?と(瞬時にたくさんの
思考を巡らすも、結局まるで分からず)ただ見つめるだけの私。

しばらく膠着していましたが、グレーのヤカラの
執拗なクラクションでバンが堪らず道をあけました。
これで俺が最後の砦!
こんな土手沿いの、対抗車輌とサイドミラーを
ガチャンとやってしまいそうな狭い道で追い越しは
あり得ません!
対抗が通過したら、すぐに道路中央に必死で位置
する私。背後からは狂ったようにクラクション連打。
動転した私は、改めてブロックと減速を実施。
ものすごい接近振り。ヤケになってぶつけて来そう!
ミラーで相手の顔を見ると、何か血相を変えた
ミカミ先輩の様に見えました。
やばいなこれ…ホントにミカミ先輩だったら広報
部長の地位を失うのかなと不安に駆られる私。
後、マジミカミ先輩だったら自分が謝るのこれ?
その前に、ここで無意味に先輩の名前を何度も
出す方がまずい気もしてきました。

恐ろしさのあまり、決して前に出さす訳には行か
ないと考えた私は、(やむを得ず)入念にブロック
して行きました。
何をされるか分かったモノじゃありません。
このブロックの呼吸は、たったの数分で私の精神に
(そこそこの)負担を与えました。

相手はとうとう剛を煮やして右折。katta! と思う私。
相手が見えている間に、ここであえて70km に(急に)
上げてやります。ところが甘 katta! 。
しばらく走行していると、私の前に右折で躍り出て
来るヤカラのクルマ! 回り道して先回りしてくる執念
深さ。地元で詳しいのでしょう。
反射的に相手の出てきた道に右折する私。
この日のために備えて来た「右折の呼吸・参の型」
で華麗に難を乗り切りました。立場逆転で「仕返し」
されてしまうのは、私はあまり好きではありません。
ヤカラは、相当なスピードで来たのでしょう。
しかし、これまた再度先回りでした。丁字路でヤカラの
車が立ちはだかりました。引き返してきました。
完全に油断していた私。ここで、私ももう流石に観念です。

血相を変えて、完全にキレた感じの表情でドアを
バンとやって降りてくるヤカラ。
私は苦笑いで

もうニッタニタでした。
こっちも速やかに降車します。こういう時何の
躊躇も見せずにこっちも降りるのがベストだと
私は思っています。これが身体の小さい女子
とかだと話は変わる気はします。
カツカツ突進してくるなら、こっちもそうした
方が精神的優位性を取られず済みます。
自分以外でそういう実践をしている人を
みたことはないですが。
高速上で止められ、シートベルトで自分を括り付けたまま、
P にも入れずにブレーキ踏んだ体制で、窓開けるとか意味が
分かりません。
その状態で不動産屋社長に5回も殴られたと去年ニュースに
なっていましたが、頭悪いんじゃないの?って思いました。

降りた途端、地面にある手頃な石ころの多さに
緊張感を覚えました。足も若干震えました。

ここで、私の得意な上段カラ直蹴りを放って「デモン
ストレーション」しようかなと逡巡しました。
実は先月、地面の荷物を取ろうとしゃがんだだけで
作業ズボンの尻部分が30cm 裂けました。
翌日は、同様にジーンズもやりました。ショックでした。
最近ケツ圧が上がっているみたいです。
このことを思い出して断念しました。

ヤ「おいコラ百姓! 何逃げてんだ?」
あ、再三ミカミ先輩の名前とか出しちゃったけど、
別に全然似ていません。まぁミカミ先輩のはずがありません。
で、ちょっと剃り込み気味?
カ「え… あ… 俺って百姓だったの!?」と苦笑い。
その後、(40km の道なのに)チンタラ走り
やがってとか、お前の運転は撮ってあるから
いつでも通報しろやとのこと。
え、いいの?貸してくれんの?って言っちゃい
ました。ありがたいことです。嬉しさでこぼれる黄色い歯。
残念ながら、自らその場での通報はしてくれない
みたいです。警察の見解を聞きたかったのに。
暇だから警察沙汰でもいいやと思っていましたが、
ヤカラがいくら凄んでもまるで意に介さない
私の対応に、短時間で諦めちゃったようです。
「暖簾に腕押し」感が上手く出せました。
百姓の相手している暇はないとの捨て台詞で
去って行きました。結局、何をする為に私を
追ってきたのかはよく分かりません。
窓越しに責めて最後だけでもと笑顔で(幼稚園の
先生みたいに)手を振っておきました。
この時ようやくヤカラのクルマが左ハンドルと
気付きました。
「あ、窓に(パンチング)ノックしとけば良かった…」

後からよく考えると、センターラインも追い越し禁止の
標識もない場所でした。違反にならないのでしょうか。
警察にも訊いてみました。ならないとのこと。
かと言って私の中央寄りの走行も、安全の為とは
認められるみたいです。
通報してもなぁなぁで済まされた気がします。

歳の瀬に思いがけない災難に見舞われましたが、
どうにか乗り超えられました。
これもひとえに少林寺の(何らかの)教えの賜物。
(30年前に)やってて良かった少林寺。

今年は、この「イベント」で締めくくりになりそうです。
さっきまで忘れていましたが、去年も4t のトレーラー
相手に全く同じことがあったのを思い出しました。
良いお年を。
25代 カワハラ