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コラム

MSM-03

2020.08.09

巨大ロボットアニメには、大別して「スーパーロボット」と、
「リアルロボット」の2つのジャンルがあります。
「スーパー」の代表格は「マジンガーZ」や「コン•バトラーV」です。
その特徴(お約束)を列挙してみます。
(1)(分かりやすく)子供向け。
(2)番組OP テーマ曲では、主役ロボの名前を連呼する。
(3)ストーリーは分かりやすい勧善懲悪。
(4)主役ロボ登場時、名乗りを上げる、かつ見え切りポーズをとる。
(5)必殺技発動時には技名/武器名を(声高に)叫ぶ。
(6)主役ロボと敵ロボは、必ずワンオフ(一点モノ)。
(7)主役ロボ=ヒーロー(正義の味方)。
(8)設定はアバウトで、ほぼ荒唐無稽(全高57m とか)。

と言ったところです。対して、「リアル」の方の始祖、
かつ金字塔は、何と言っても初代「ガンダム」というのが
国民的レベルでの共通認識と言えましょう。
(1)基本的に大人の鑑賞にも耐える。
(2)番組OP テーマ曲では、主役ロボの名前は基本出さない(初代ガンダムは連呼)。
(3)ストーリーは結構難解で、三つ巴の組織の争いも多い。
(4)主役ロボ登場時、名乗りを上げないしポーズもない。
(5)「必殺技」という概念は基本ない。武器名にも言及しない。
(6)主役ロボも敵ロボも、ワンオフ(試作)、複数製造や量産されていたりとか様々。
(7)主役ロボ=あくまで軍事兵器のひとつ。
(8)設定はかなり複雑(詳細)で、かつ現実的なラインを重視(ガンダムの全高は18m)。

と言った感じです。
初代ガンダムは、「リアル路線」が約40年前の子供にウケるはずもなく、本放送は
打ち切りという結果に終わりました。その後、再放送で大学生等(大人)にじわじわと
人気が広がり、最終的には3部作の映画にもなりました。
打ち切りだったのに映画化って…そして今や40周年。そういう例は他に知りません。
SMAP 香取さん演じる「こち亀」実写化ドラマは、低視聴率なのに映画化して
しまったのが近年の似た事例かもしれません。※もちろん映画も(大)惨敗。

と言うわけで、そんな初代ガンダムから「ジオン公国軍」量産型水陸両用モビルスーツ
MSM-03「ゴッグ」(1/100)の登場です。
モビルスーツの機種毎に、制式番号が振られているところがこれまたリアルです。

ゴッグは、代表的リアルロボット作品に登場した敵メカなので、リアルロボットに
分類されるはずです。しかしその「異形感」から、今の目で見るとリアルと
いうよりは「トンデモ系」かもしれません。そのデザインを見ると、モチーフは
「廻しを締めたお相撲さん」のような気がします。
そんなゴッグさんをエアブラシ塗装で仕上げて、可能な限り「キレイに」汚して
みたつもりですが、いかがでしょうか。
25代 カワハラ